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皆さんおはこんにちこんばんは。演出の齋藤です。
先日17日の15時の終演を持ちまして第93回公演『9月7日、晴れ。』が無事に終幕いたしました。ご来場して下さった皆様、挟み込みやポスター貼りにご協力してくださった方々ありがとうございました! そして、後日談をブログに残すと言いつつ遅れてしまい大変申し訳ありません… あとがきのようなものですので、少々長くなります。あと3回に分けてお話ししようかなと思っております。 今回は妖狐組のそれぞれの役について話そうと思います。 まず、主役でもある心ちゃんから! 写真の真ん中ですね。 心ちゃんの名前の由来は私が親ならどんな名前つけるかなと考えた時に思いやりがありつつも芯を持っている子になって欲しいと願うだろうなあと思って「心」と名付けました。 どうやら心っていう字で「あい」とも読むそうで…? 素敵な単語ですね。 さて、この子は「人間のような妖狐」を目指しました。 これは3回目で詳しく語るつもりですが、そもそも妖怪を選んだ理由の1つに関わってくるところがあります。 「人間らしい」って難しい課題で、演じている愛実に大分考えてもらいました。 葛藤をはじめ心情が変化していく様が人間らしく、そこを自然に引っ張り出せるのが彼女の才能でもあると思います。 そう、そして実はこの子は「人間と妖狐のハーフ」なのです。作中では絶対説明させないぞとの決意で言葉にはしませんでした。(ですが、お客様の何名かが見事に命中させていたのでそこは我ながらいい線をつけたのかなあと(?)) 母上も狐の嫁入りということで人間の男の元に嫁いで、子を設けたという設定でした。その後両親は早々と心の元を去り、転々とした後に心を引き受けたのが中衛門でした。 次は左右にいる右吉・左吉です! 2人の名前は中衛門さんが名付けました。まだ赤ん坊な2人を拾った時名前をつけようと思ったのですが、不器用な彼はなかなかピンとくる名前が思いつかず、最終的に右と左で名付けました笑 そこが彼らしいところでもあるのです。 この2人は「中衛門の見習い弟子」と言うことで中衛門を引っかき回してます。まだまだ落ち着きのなさが未熟さを際立たせています。 そんな2人は中衛門にとってはかけがえのない存在で、中衛門の生きる理由にもなっています。 2人はそんなことになっているなんて考えてもいないでしょうが…… ちなみに右吉がお姉ちゃんで左吉が妹です。妹の方がお姉ちゃんよりも少ししっかりしている所、お姉ちゃんの方がおてんばで落ち着きが欠けている所、妹の方が文字に興味がある所など2人は似ているようで違う所もいっぱいあります。 そんな似ているようでどこか違う姉妹ですが、井上と荒木先輩が見事に息を合わせて姉妹のようになってくれました。 17と15という2歳差に稽古始めた当初は不安だったものです…… しかし、そんな不安も払拭し、舞台を明るく照らしてくださったお二方も勿論この公演には欠かせない存在だったと言えます。 話のトーンをあげる鍵でもある右吉と左吉は中衛門だけではなく、この公演の太陽とも言えますね! お次はこの方! この男が中衛門です! 中衛門は心・紺野の次に重要な人物となっております! 彼はこの信太伏見稲荷神社においても当主・上条院の次くらいに権威を持っていたりします。(と言っても同じくらいの地位の者が10人前後いるという設定です) 彼の名前の由来は両親が何人産むという計画の中の真ん中に産まれた子という設定があるからです。 真ん中っ子ということで長男のように期待された訳でもなければ、末っ子のように甘やかされた訳でもない彼は捻くれてしまい、次第にやんちゃをするようになってしまいました。そこで出会ったのがあの蓮花ちゃんなのです。 彼は既に数百年生きており、様々なドラマがありました。しかし、彼にとって蓮花は自分を救ってくれた恩人のような存在であり、かけがえのないものでした。 そんな蓮花は…以下蓮花の紹介に続く! 話は変わって、今となっては彼は右吉・左吉を弟子として迎えています。きっかけはまだまだ赤ん坊な2人を拾ったことでした。 そんか2人が今の中衛門の生きがいなのです。 彼のテーマはそう「生きることに意味を見出せない妖怪」でもあるのです。 蓮香ちゃんが亡くなってから彼は生きることに対して前向きではありません。しかし、右吉と左吉がいることで生きる意味を見つけているのです。 不老が果たして本当にいいことなのだろうか、そう考えさせられる役に作り上げました。 この役を演じてくれた市川はそんな中衛門さんのよき理解者でもあり、中衛門さんを愛しているのがひしひしと伝わってきました。 中衛門さんはなんだかんだ皆から愛されているのですね。 そして、この9月7日を経て彼はまた新しい道へと歩み出したのです。 最後に、上の写真の女性が蓮花です! 彼女は中衛門さんの元恋人で、お盆に帰ってくることで中衛門さんの心を揺さぶります。 また、和歌の名家の出身でもあり、和歌が大好きです。中衛門も彼女に感化されて和歌を少しだけ嗜んでいます。 そんな彼女は暴れん坊だった中衛門に対し本心を見抜き出して中衛門に優しく接していました。 中衛門も慣れない優しさに照れくささを感じつつも、彼女に対し恋心を抱くようになり、遂に2人は交際するまでに至りました。 それから年を経て、ある年に村は飢饉に陥りました。当時別な村人に憑依していた上条院から告げられたのは蓮花を嫁入りさせて、娘として生贄に捧げようというものでした。 当日、2人は会わないまま蓮花は最後の時を迎えました。 蓮花は村を守る為、生贄になる事自体には反抗しませんでしたが、ただひとつ1人この世に残すことになった中衛門が気がかりでした。 その死後もなおその思いは募り、遂にお盆の雨の日に中衛門の前に姿を見せました。 彼女としては中衛門を連れて行きたかったのですが、右吉と左吉に邪魔をされてしまい、連れて行くことができませんでした。 さて、この役を演じてくれたのが藤井です。彼女はたったワンシーンとは言えども、手を抜かずに蓮花になろうとしていました。 今回の公演の大きな見せ場の1つでもあるあのシーンは彼女の努力無しではここまで仕上がらなかったと思います。 以上が、あとがき第一弾として妖狐組の詳細です! (もしかしたら後ほど追記があるかもしれません…?) 明日第二弾、第三弾を上げる予定なのでお楽しみに!
by kazemachi0903
| 2017-12-21 13:02
| 2017年12月公演
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